展覧会


展覧会情報

平成30年度 夏の常設展 期間限定公開「高浜虚子と山中湖の虚子山荘」 
2018年6月5日(火)~8月26日(日)

開催概要

 常設展では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています

2018年夏の常設展では、山中湖畔に山荘を持ち、地元の俳人と親しい交流を持った高浜虚子(たかはま きょし) について紹介します。  

 

高浜虚子(たかはま きょし) 1874~1959

愛媛県生まれ。本名は清。

1891(明治24)年より、正岡子規に句を学び、1897年「ホトトギス」を継承。

1937(昭和12)年、62歳の初秋、『ホトトギス雑詠選集』選句のために山中湖畔を訪れます。1940年に最初の山荘を建てるが火災により焼失、隣の古小屋を修復して老柳山荘(ろうりゅうさんそう)と呼び、1957年までのほとんどの夏を過ごしました。地元の俳人・柏木白雨(かしわぎはくう)らの呼びかけにより開かれた句会は、その日食べた蕎麦が美味しかったことから、虚子が新蕎麦会と名づけ1957年まで続けられました。

山荘には1943年に虚子の「選集を選(えら)みしよりの山の秋」句碑が建てられます。

 

☆ 写真:第1回新蕎麦会の日 

高浜虚子は、富士北麓の俳人との句会を「新蕎麦会」(しんそばかい) と名づけた。中央が虚子。 

 

 

【開催概要】

名  称: 平成30年度 夏の常設展

会  場: 山梨県立文学館 2F 展示室A

会  期: 2018年6月5日(火)~2018年8月26日(日)

休 館日:  月曜日(7月16日、8月13日は開館)、7月17日(火)  

開館時間: 9:00~17:00(入室は16:30まで)

主  催: 山梨県立文学館

 

 

【観覧料】一般:320円(250円)、大学生:210円(170円)

*( )内は20名以上の団代料金、前売料金、県内宿泊者割引料金

*高校生以下の児童・生徒は無料

*65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)

*障害者手帳をご持参の方はご本人と介護の方1名が無料

展示資料より

おもな展示資料

  髙浜虚子 「春風や闘志いだきて丘に立つ 」軸装 

  髙浜虚子「木蔭へと入れば涼しやそれまでは」短冊

  髙浜虚子「三省楼酔時 雪を省み花を省み春の富士」短冊

  新蕎麦会選句稿綴り

  柏木白雨「夕富士のほの紫や花の上」短冊

「山梨ほとゝぎす俳句大会」チラシ 1952(昭和27)年7月25日 

 

このほか、「飯田蛇笏・飯田龍太記念室」では、夏の俳句の書画を中心に、展示します。 樋口一葉、芥川龍之介、太宰治など、山梨出身・ゆかりの作家コーナーの資料を一部入れ替えます