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展覧会情報


平成31年度 春の常設展  期間限定公開 開館30周年記念 近代文学の名作1 樋口一葉 「たけくらべ」
2019年3月12日(火)~ 4月21日(日)

開催概要

常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。2019年は開館30周年を記念し、「近代文学の名作」を直筆の原稿、草稿(下書き)により紹介。

その第1弾として、樋口一葉の代表作「たけくらべ」の草稿を展示します。

 

◎写真:樋口一葉 「たけくらべ」 草稿 「雛鳥 (ひなどり)」

 第1章の冒頭。清書の前段階で、初出との相異が少なく、清書の直前まで題名が 「雛鳥」 であったことがうかがえます。

 

 

■ 樋口一葉 ひぐち いちよう 1872~1896  

小説家・歌人。本名 なつ。両親は甲州市塩山の生まれ。

少女期から文学への関心を深め、15歳で父を失い戸主となり、貧苦のなか作家をめざします。平田禿木(とくぼく)ら「文学界」同人との交友などを通じて新しい文学観を吸収し、24年の短い生涯で、「たけくらべ」「大つごもり」「にごりえ」「十三夜」など、封建的な社会を生きる女性の運命を描きました。真情にあふれた「日記」もよく知られています。

  

 

■ 「たけくらべ」

「文学界」1895(明治28)年1月~1896年1月まで7回にわたり連載後、「文藝倶楽部」1896年4月に一括掲載。 

吉原の妓楼(ぎろう)大黒屋(だいこくや)の美登利(みどり)は、大音寺(だいおんじ)前の子ども仲間の女王的存在でしたが、気になる存在の龍華寺(りゅうげじ)の信如(しんにょ)とは心がすれ違うばかりでした。

11月の三の酉(とり)の日を境に、美登利は大人の世界に足を踏み入れ、他の子どもたちもまたそれぞれに定められた道を歩み始めます。ある霜の朝、大黒屋の寮の格子(こうし)に白い水仙の作り花がさしてありました。その日は信如が僧侶になるため大音寺前を去った日でした。

 

 ■ 同時開催

全国文学館協議会 第7回 共同展示 3.11 文学館からのメッセージ

吉田初三郎画「関東震災全地域鳥瞰図絵」を読む 3月9日(土)~ 6月2日(日)

    

 【開催概要】

名  称: 平成31年度 春の常設展

会  場: 山梨県立文学館 2F 展示室A

会  期: 2019年3月12日(火)~2019年4月21日(日)

休 館 日: 月曜日    

開館時間: 午前9:00~午後5:00(入室は午後4:30まで)

主  催: 山梨県立文学館

 

【観覧料】一般:320円(250円)、大学生:210円(170円)

*( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金

*高校生以下の児童・生徒は無料

*65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)

*障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料

おもな展示資料

・樋口一葉 「たけくらべ」草稿 「雛鳥」

・鏑木清方(かぶらききよかた)「大黒屋の美登利」軸装

・幸田露伴 「真筆版 『たけくらべ』 序文原稿 

など、樋口一葉の資料約20点をご覧いただけます。

 

  このほか、「飯田蛇笏・飯田龍太記念室」では、冬の俳句の書画を中心に、展示します。 樋口一葉、芥川龍之介、太宰治など、山梨出身・ゆかりの作家コーナーの資料を一部入れ替えます。