展覧会


年間スケジュール(2017年)

企画展

津島佑子展 いのちの声をさかのぼる
平成29年9月23日(土・祝)~11月23日(木・祝)

津島佑子(1947~2016 東京生まれ 本名・里子)の業績をたどる初の展覧会です。津島修治(筆名・太宰治)と美知子の次女として生まれ、白百合女子大学在学中より作品を発表、女性の内面世界を見つめた初期作品を経て、戦争孤児や少数民族、差別、原発の問題へと視野を広げていきました。

長編小説「火の山―山猿記(やまざるき)」は、甲州を舞台に、母の生家・石原家をモデルとして、三代にわたる一族の人々と時代を壮大なスケールで描いた代表作です。この作品を端緒に、時代と場所を自在に往き来しつつ、社会から疎外された人々の声を丁寧にすくい上げた重厚な作品群を発表、最期まで執筆への情熱が消えることはありませんでした。

本展では「火の山―山猿記」を中心に、津島佑子の豊饒な作品世界を紹介します。

 

 ◎写真:津島佑子 写真提供毎日新聞社

 

 

特設展

特設展 作家のデビュー展
2017年7月15日(土)ー8月27日(日)

 

山梨にゆかりの深い作家のデビューの頃に注目し、作品の魅力や、デビュー当時のエピソードを紹介します。樋口一葉、芥川龍之介、太宰治など、近代作家の初期の名品にまつわる資料を展示。また、山梨県出身で現在活躍中の林真理子、保坂和志、神永学、辻村深月の直筆も見ることができます。このほか、本県ゆかりの中村星湖、谷崎潤一郎、村岡花子、宮沢賢治、深沢七郎のデビューの頃も紹介します。

 

同時開催「文豪ストレイドッグス×山梨県立文学館コラボレーション企画」

「作家のデビュー展」会期中には、コミックやアニメで人気の「文豪ストレイドッグス」とのコラボレーション企画も開催されます。詳しくは下のPDF版チラシか、画面下のコラボレーション情報をご覧ください。

※文豪ストレイドッグスコラボレーション企画の缶バッジ・リーフレットは多くのお客様に差し上げたいので、お一人に多数のバッジ・リーフレットをお渡しする事はお断りする場合があります。なにとぞご了承ください。

 

特設展「歿後50年 山本周五郎展」
2017年4月29日(土・祝)~6月18日(日)

 

 

◎山本周五郎

1903(明治36)年6月22日、大月(おおつき)市初狩町(はつかりまち)生まれ。本名清水三十六(さとむ)。原籍地は韮崎(にらさき)市大草町(おおくさまち)。1907(明治40)年8月、豪雨による山津波が北都留一帯を襲い、祖父母、叔父、叔母を喪う。7歳頃、東京に移転した。1916(大正5)年、現在の横浜市立西前小学校を卒業後、東京・木挽町の質店「きねや」山本周五郎商店に徒弟として住み込む。筆名はこの店主に由来する。

1926(大正15)年4月、「文藝春秋」に「須磨寺附近」を発表、これが文壇出世作となる。その後、浦安、鎌倉、馬込、本牧に住む。1943(昭和18)年9月、第17回直木賞に『小説日本婦道記』が推されたが辞退、その後も『樅ノ木は残った』が毎日出版文化賞となるが辞退、『青べか物語』が文藝春秋読者賞に推されたが辞退している。

戦後、「赤ひげ診療譚」「おさん」「さぶ」などの作品で幅広い読者を獲得。映画化、舞台化された作品も多い。1967(昭和42)年2月14日、63歳で死去。甲州を舞台にした作品に「明和絵暦」(山県大弐が主人公)、「山彦乙女」(武田家再興の物語)などがある。

常設展

秋の常設展期間限定公開(後期) 夏目漱石生誕150年記念 第四弾「漱石と芥川龍之介」
平成29年10月17日(火)~12月3日(日)

芥川龍之介は、1915(大正4)年に初めて漱石山房を訪れた翌年、「漱石を第一の読者」として仲間たちとともに第四次「新思潮」を創刊しました。漱石は、創刊号に掲載された芥川の小説「鼻」を賞賛し、その才能を愛しました。芥川に期待する漱石と、漱石を敬愛する芥川。近代文学史に大きな足跡を残した二人の交流の様子がわかる書簡や原稿を紹介します。

 

 ◎夏目漱石 なつめ そうせき 1867~1916  

小説家。東京生まれ。本名は金之助。松山中学、第五高等学校の教師を経て、1900(明治33)年、イギリスに留学。帰国後、第一高等学校、東京帝国大学講師で英文学を教える。1905(明治38)年、「ホトトギス」に発表した「吾輩は猫である」が大きな反響を呼ぶ。1907(明治40)年には、教職を辞し、朝日新聞社に入社して創作に専念し、「虞美人草」「三四郎」「それから」などの名作を残した。

 

 ◎芥川龍之介 あくたがわ りゅうのすけ 1892~1927 

小説家。東京生まれ。東京帝国大学在学中の1915(大正4)年11月に、「帝国文学」に「羅生門」を発表。本作は、芥川が初めて出版した短編小説集『羅生門』のタイトルにもなった。翌年に、菊池寛、久米正雄らと第四次「新思潮」を創刊。創刊号に掲載された「鼻」が、夏目漱石に賞賛され、文壇から大きな注目を集めた。

 

 ☆「漱石と芥川龍之介」終了後、12月5日(火)から平成30年3月11日(日)まで、冬の常設展として 「詩人・小林冨司夫」を開催します。

 

 

冬の常設展 期間限定公開 詩人 ・ 小林冨司夫 生誕100年
2017年12月5日(火)~2018年3月11日(日)

  

常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。

冬の常設展では、生誕100年を迎える詩人・小林冨司夫の足跡をたどります。

 

 小林冨司夫 こばやし としお 1917~1996  

詩人。西八代郡市川三郷町生まれ。上京した昭和10年代より詩作をはじめ、詩誌「四季」に作品を投稿。1941(昭和16)年に中国の青島に渡り青島新報社に新聞記者として入社、1943年には同地で詩誌「錨地(びょうち)」「華北詩人」に参加する。翌年2月、現地召集にあい、中国各地を転戦する。

終戦後、郷里に戻り山梨日日新聞社に入社。詩誌「日本未来派」に所属し、県内の「詩人群」「未踏」「甲府派」などに作品を発表した。詩集に『きいろい炎』(1949年)、『遠景』(1985年)がある。

山梨日日新聞社の文化部長の仕事を通じて多くの文学者との交流を持ち、中でも、俳人・飯田蛇笏・龍太とは深い親交があった。蛇笏俳句への共感が『蛇笏百景』(1979年)として、また中国文明への傾倒が評論『八大山人』(1982年)となって結実する。

県内にある太宰治、中里介山、中村星湖、前田晁、飯田蛇笏などの文学碑建碑、山梨県立美術館、山梨県立文学館建設にも尽力した。

 

 

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