展覧会


展覧会情報

特設展「文学の中の富士山」
2021年7月17日(土)~8月29日(日)
※臨時休館の期間が、9月12日(日)まで延長したことに伴い、閉幕しました。
 

開催概要

富士山は、古来より詩歌や散文などの文学作品に数多く描かれてきました。
本展では、芥川龍之介が旧制第一高等学校時代に書いた作文、太宰治の手紙、草野心平の絵画など富士山に関連した直筆資料を中心に展示。作家が表現した様々な富士山の姿を、「暮らし」「ビュースポット」「アウトドア」など身近なテーマを通して楽しめます。

 
◆ みどころ
・富士山を描いた文学作品を古典から近現代まで紹介します。
・太宰治が御坂峠から出した手紙、草野心平の書、武田泰淳の原稿など直筆資料を中心に展示。
・高浜虚子を中心に富士北麓の俳人が集った句会新蕎麦会に関連した資料、中村星湖の「少年行」原稿など富士
 山麓の風土に密着した資料をご覧いただけます。
 
 
◆ 主な展示資料
中村星湖「少年行」原稿
 
中村星湖(小説家・翻訳家 1884~1974)は山梨県南都留郡富士河口湖町生まれ。早稲田大学英文科在学中に、地元を舞台にした小説「少年行」を発表。富士山麓の美しい自然を背景に少年の友情を描いた本作は、「早稲田文学」の懸賞小説で一等に当選した。
 
 
 
 
芥川龍之介「富士山」原稿
 
芥川龍之介(小説家 1892~1927)が、第一高等学校二年(19~20歳)の時に書いた作文原稿。幼い頃に日本橋から眺めた春の富士山が印象的に描かれている。
 
 
 
太宰治 井伏鱒二宛書簡 1939(昭和14)年1月24日
 
太宰治(小説家 1909~1948)が山梨県南都留郡富士河口湖町の御坂峠にある天下茶屋で富士山と向かい合った日々を描いた「富嶽百景」において、井伏の実名を出したことを詫びている。本書簡は結婚して間もない頃に甲府市御崎町から出された手紙であり、「おかげさまにて私たちもどうにか大過なくやつて居ります 仕事もすすんで居ります」と述べている。
 
 
 
草野心平 「黒富士」水彩画
 
草野心平(詩人 1903~1988)は生涯を通じて富士山を作品のテーマとし、数多くの詩を創作、書や絵画も手がけた。自身の誕生祝いのために富士山五合目を訪れるなど、晩年の心平は何度か来県している。