常設展では、季節ごとの展示替えの際、特設のテーマ展示のコーナーを設けています。
令和7年度秋のテーマ展示では、山中湖畔に疎開した詩人の金子光晴を紹介します。
1944(昭和19)年、金子光晴は東京吉祥寺の住まいを離れ、南都留郡山中湖村平野に妻三千代、息子乾(けん)とともに疎開しました。戦時中にあって、湖畔の地で発表できないまま反戦の思いを詩につづりました。第二次世界大戦中に書きためた反戦詩は、戦後刊行した詩集『落下傘』、『蛾』、『鬼の児の唄』などに収録されています。また、息子を戦地に送ることを忌避するため、松葉でいぶしたり、雨の中裸で立たせたりして医師に気管支喘息の診断書をもらい召集を免れました。今回は戦時中の詩作をまとめた詩集、山中湖畔で創作した詩が書かれた原稿などを展示します。
【名称】2025(令和7)年度 秋の常設展 テーマ展示
「戦後80年 文学者と疎開 金子光晴」
【会場】山梨県立文学館 2F 展示室A
【会期】2025年8月26日(火)~11月30日(日)
【休館日】
月曜日(9月15日、22日、10月13日、11月3日、24日は開館)
9月16日、24日、10月14日、11月4日、25日
【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)
【観覧料】一般 330円(260円) 大学生 220円(170円)
※()内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金
※大学生は学生証を提示
次の方は無料
※高校生以下の児童・生徒(高校生は学生証を提示)
※65歳以上(年齢が分かるものを提示)
※障害者手帳持参者とその介護者
11月20日(木)の県民の日はどなたでも無料
![]() 金子光晴 「牡丹」原稿 当館蔵 |
![]() 山中湖に疎開中の作品を収めた詩集 当館蔵 |
この他の展示資料より
・金子光晴「機械」草稿
・金子光晴『鮫』(1937年8月 人民社)署名本
・金子光晴「僕はゆく」色紙 など約10点を展示
樋口一葉の次兄虎之助の薩摩焼花瓶と一葉の小説「うもれ木」関連資料を展示中!
一葉の6歳年上の兄樋口虎之助(ひぐち とらのすけ1866~1925)は、15歳で陶工の成瀬誠志(なるせ せいし)に弟子入りし、修行の末、薩摩焼の絵付師として活動しました。
一葉が1892(明治25)年に発表した小説「うもれ木」は、虎之助に取材をして書き上げた小説で、薩摩焼の絵付師入江籟三 (いりえ らいぞう)と妹お蝶が登場します。
細密描写が際立つ虎之助の作品と一葉直筆の小説「うもれ木」関連資料をご覧ください。
【名称】樋口一葉の次兄虎之助の薩摩焼花瓶と一葉の小説「うもれ木」関連資料を展示中!
【会場】常設展第1室(展示室A) 樋口一葉コーナー
【会期】2024年11月15日(金)~2025年2月2日(日)
【休館日】月曜日、12月28日~1月1日、1月14日~21日
【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)
【観覧料】一般 330円(260円) 大学生 220円(170円)
※()内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料
※65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
※11月20日(水)県民の日はどなたでも無料
![]() 樋口虎之助作 薩摩焼金襴手花瓶 |
![]() 樋口一葉 「うもれ木」未定稿 1892(明治25)年 |
◇展示資料
・樋口虎之助 薩摩焼金襴手花瓶 一対
・樋口虎之助 薩摩焼絵皿「東海道五十三次 品川」
・樋口一葉「うもれ木」未定稿
・樋口一葉「三尺の細口臺付龍耳の花瓶」図
・「都の花」第95号 1892(明治25)年11月20日 金港堂
バーチャル展示室-文学の森をちょい散歩
山梨県立文学館では、山梨にゆかりのある樋口一葉、太宰治、芥川龍之介、飯田蛇笏の資料を「バーチャル展示室」でご紹介します。
指先マークの作品・資料をクリックすると拡大画像と解説が見られます。
ぜひおうちで作家についてごゆっくりお楽しみください。
おうちで文学クイズ
初級編~上級編までありますのでぜひお楽しみください。
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〈回答〉
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山梨県立文学館は、この度北海道博物館が企画した「おうちミュージアム」の取り組みに参加することになりました。 この企画では、全国のミュージアム同士が手を組み、家で楽しみながら学べるコンテンツを発信しています。 全国のミュージアムがこの企画に参加していますので、訪問してみてください!