展覧会


展覧会情報

■特設展

特設展
「飯田龍太展 生誕100年」
2021年1月23日(土)~3月21日(日)

開催概要

飯田龍太宛井伏鱒二書簡 収蔵後初展示

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○井伏鱒二の飯田龍太宛書簡263通が、2020年6月14日に寄託資料として新たに収蔵されました。1月23日(土)より開催する特設展「飯田龍太展 生誕100年」でその一部を、収蔵後初めて展示します。

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 井伏鱒二 飯田龍太宛書簡 1969(昭和44)年2月15日

 前年刊行した龍太の句集『忘音(ぼうおん)』が、第20回読売文学賞を受賞。授賞式に出席することを伝え、

aa井伏を中心とする甲州を旅する会の「幸富講(こうふこう)」で、お祝いに釣り竿を贈りたいと提案してい

aaる。

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 井伏鱒二 飯田龍太宛書簡 1976(昭和51)年6月20日消印

 グレープフルーツの種が芽を出し、花を咲かせたことから、いろいろな種類の蜜柑の実生(みしょう)や接(つ)

aaぎ木による成長に話題を巡らせた随筆を書いてみたいと伝える。井伏の随筆「蜜柑の木」は、龍太の主宰す

aa俳句雑誌「雲母」1977年4月号に掲載された。

  

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 俳人の飯田龍太(いいだ りゅうた 1920.7.10~2007.2.25)は、山梨県笛吹市境川町(ふえふきしさかいがわちょう)に生まれ、86年の生涯のほとんどをこの地で過ごしました。生誕100年を記念して、自筆資料を中心に、龍太の俳句や随筆の魅力を見つめ直していきます。

 また、境川の自宅・山廬(さんろ)での生活の様子や、幅広い交友など龍太の素顔を紹介します。

 

飯田龍太(いいだ りゅうた)

 1920(大正9)年7月10日、山梨県笛吹市境川町に俳人・飯田蛇笏の四男として生まれた。三人の兄を戦争と病で失うと、定住の意志を固め、蛇笏が主宰する俳誌「雲母(うんも)」の編集に従事した。1954(昭和29)年8月、第一句集『百戸の谿(ひゃっこのたに)』を刊行、「第二芸術論」「社会性俳句」の議論に湧く戦後俳壇に伝統派の旗手として登場した。1962年10月に蛇笏が亡くなると「雲母」の主宰となり、全国各地の句会に出席、指導する一方、鑑賞・評論・随筆へと活動を広げていった。通信俳句講座の監修や新聞の投稿欄の選なども担当し、俳句を詠みかつ味わう楽しさ、俳句を通して日常生活を豊かにしていくよろこびを、平明な言葉で幅広い世代に語りかけた。俳句人口がかつてないほど増大し、俳壇の第一線に立った龍太は、最後の句集となった『遲速(ちそく)』を刊行した翌年の1992(平成4)年に、「雲母」を8月発行の900号で終刊とする決意を述べ、社会的に大きな話題となった。以後、15年間、俳句を発表することなく2007年2月、86歳の生涯を終えた。

 

 

【開催概要】

名称:飯田龍太展 生誕100年

会場:山梨県立文学館

会期:2021年1月23日(土)~3月21日(日)

休館日:月曜日

開館時間:午前9:00~午後5:00(入室は午後4:30まで)

 

 

おもな展示資料

 

○ 原稿、草稿 

 ・飯田龍太 「後山の記」原稿、「旅歳時記」原稿、「中村汀女の句」原稿

       『山の木』草稿、『今昔』草稿 

 ・井伏鱒二「飯田龍太の釣」原稿 

 ・金子兜太「高潔な句風、突然の俳壇引退の謎」原稿 など

○書簡

 ・飯田龍太宛 井伏鱒二書簡

 ・飯田龍太宛 金子兜太書簡 など

○書画

 ・軸装「水澄みて四方に関ある甲斐の国」、「一月の川一月の谷の中」、「紺絣春月おもく出てしかな」

 ・色紙「千里より一里が遠き春の闇」、「大寒の一戸もかくれなき故郷」、「黒猫の子のぞろ 

  ぞろと月夜かな」

○愛用品

 ・カメラ(二眼レフ)、釣り道具、落款、パナマ帽、眼鏡など


 

 

 

【関連イベント】

▪講演会「普段着の龍太」【終了しました】

日時:1月24日(日)13:30~15:00 

講師:飯田秀實(龍太長男・山廬文化振興会理事長)

聞き手:高室有子(当館学芸幹)

会場:講堂(定員100名)

※申し込みを締め切りました。

 

▪シンポジウム「飯田龍太を語る」【終了しました】

日時:1月30日(土)13:30~15:15 

進行:井上康明(俳人・「郭公」主宰) 

パネリスト:瀧澤和治(俳人・「今」代表)、中西夕紀(俳人・「都市」主宰) 髙柳克弘(俳人・「鷹」編集長)

会場:講堂(定員240名)

申込方法:往復はがき

申込締切:1月7日(木)必着

※申し込みを締め切りました。

 

 

▪大人のための初心者俳句ワークショップ

日時:2月28日(日)13:30~15:00 

講師:保坂敏子(俳人・「今」編集人)

会場:研修室(定員30名)

申込方法:往復はがき 

申込締切:1月22日(金)必着

※申し込みを締め切りました。

 

 ▪講座「山廬を訪れた人々」

日時:3月6日(土)14:00~15:10 

講師:保坂雅子(当館学芸課長)

会場:講堂(定員100名)

申込方法:電話 TEL:055-235-8080(1月12日~19日まで休館のため不通となります)

 

☆申込方法 ☆

講演会、講座は開館時間内に電話でお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。

1月12日(火)から19日(火)まで 館内整備のため休館いたします。

シンポジウム、ワークショップは往復はがきでお申し込みください(1枚につき1人、1イベントまで)。

「往信」裏面に ①「シンポジウム」か「ワークショップ」 ②郵便番号 ③住所 ④氏名とふりがな ⑤電話番号、「返信」表面に郵便番号、 住所、氏名を記入し、当館までお送りください。

応募者が定員を超えた場合は抽選となります。抽選結果は、はがきで 応募者全員に開催日の1週間前頃までにお知らせします。

 

▪閲覧室資料紹介「飯田龍太の世界」

会期:1月23日(土)~3月9日(火)  

会場: 閲覧室(入場無料)

句集や主宰した雑誌「雲母」などを展示。資料は手にとってご覧いただけます。

 

▪龍太命名の茶室「素心菴」での呈茶【中止致します】

日時 : 2月27日(土)①13:00~ ②14:00~ ③15:00~(定員各回7名、電話にて要申込)

会場:茶室「素心菴」 ※山梨県立文学館がある芸術の森公園内にあります。

参加費:300円(お抹茶・和菓子付) ※お点前はありません。

緊急事態宣言の期間延長(~3/7)に伴い、お客様の安全面を第一に考慮し、2月27日(土)に開催を予定しておりました当イベントの開催を中止することにいたしました。

ご参加を予定されていた皆様には大変申し訳ございませんが、ご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。

 

※新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、展覧会、関連イベントが変更・中止となる場合があります。

 


◎カフェ-黒蜜庵 きなこ亭 特設展メニュー

■常設展

春の常設展 期間限定公開コーナー
信玄公生誕500年関連展示
信玄を描いた小説
山本周五郎・深沢七郎・相田隆太郎・竹内勇太郎
2021年3月9日(火)~ 6月6日(日)

*常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。

春の常設展では、武田信玄や武田家を描いた文学作品の中から、山本周五郎『山彦乙女(やまびこおとめ)』、深沢七郎『笛吹川(ふえふきがわ)』、相田隆太郎(そうだりゅうたろう)『武田信玄』、竹内勇太郎『謙信対信玄』を、直筆の作品原稿・草稿、図書、装幀原画などにより紹介します。

 

  

山本周五郎『山彦乙女』
1952(昭和27)年2月 朝日新聞社 装幀 芹沢銈介

 

谷内六郎画
深沢七郎『笛吹川』装幀(函)原画

©Michiko Taniuchi

 

 

開催概要

 

■ 展示資料より
 

山本周五郎「山彦乙女」 図書・文学碑写真パネル・新聞切り抜き

・「山彦乙女」

江戸の新御番・安倍半之助が、甲府勤番中に失踪した叔父の遺品をきっかけに、武田家の莫大な遺産をめぐるあやしい謎を解き明かすため、甲州へ出奔。権力に反発し人間らしく生きようとする半之助に、武田家再興を画策する一族の陰謀が次第に明らかになる。

・山本周五郎 1903~1967  大月市初狩町生まれ

本名清水三十六。小学校卒業後上京し20歳まで山本周五郎商店に丁稚奉公し、筆名はここに由来する。

1943年「日本婦道記」が第17回直木賞に選ばれたが、受賞を固辞、読者の評価に重きを置く姿勢を貫いた。「山彦乙女」「明和絵暦」など故郷山梨を舞台にした作品も多い。

 

深沢七郎「笛吹川」 原稿・装幀原画

・「笛吹川」

武田信玄が生まれる前から勝頼が亡くなるまでの60~70年の間、戦火の絶え間なかった笛吹川流域に生きる農民一族の6代にわたる物語。戦乱の渦中に生きる人々を達観し、残酷な生と死を鮮烈に描く。

・深沢七郎 1914~1987  笛吹市石和町生まれ

13歳の頃からギターを始め、1939年にリサイタルを開き、以後日劇ミュージックホールに出演するなどたびたびギタリストとして腕前を披露した。1956年「楢山節考」で作家としてデビューし、 中央公論新人賞を受賞。この他代表作に「笛吹川」「みちのくの人形たち」など。

 

相田隆太郎「武田信玄」 草稿

・「武田信玄」

川中島の戦いまでの信玄を描く。

・相田隆太郎 1899~1987  北杜市明野町生まれ

「文章世界」「文章倶楽部」などに主として時評を投稿。農民文芸会に初期より参加する。

農民文学、歴史小説、童話、経済評論など広く執筆活動を展開した。

 

竹内勇太郎「謙信対信玄」 草稿

・「謙信対信玄」

宿敵、上杉謙信と武田信玄の川中島の戦いを題材にした歴史小説。

・竹内勇太郎 1919~1993  甲州市塩山生まれ

テレビ放送開始とともに脚本家としてデビュー。テレビドラマの執筆や劇作を手がける一方、『甲府勤番帖』『山本勘助』など多くの歴史小説を執筆した。

 

*このほか、「飯田蛇笏・飯田龍太記念室」では、春の俳句の書画を中心に展示します。

樋口一葉、芥川龍之介、太宰治など、山梨出身・ゆかりの作家コーナーの資料を一部入れ替えます。
 

 

【常設展第5室のご案内】
2021年4月3日(土)~ 8月29日(日)は、小説・評論・随筆・翻訳・ジャーナリズム・戯曲・脚本・童話・童謡のジャンルの作家を展示しています。

 


開催概要

名称: 2021(令和3)年度 春の常設展 期間限定公開コーナー
信玄公生誕500年関連展示
「信玄を描いた小説 山本周五郎・深沢七郎・相田隆太郎・竹内勇太郎」
会場: 山梨県立文学館2F 展示室A
会期: 2021年3月9日(火)~6月6日(日)
休館日: 月曜日(5月3日は開館)、5月6日(木)
開館時間: 午前9:00~午後5:00(入室は午後4:30まで)
主催: 山梨県立文学館

 

 

 

〈特別展示〉甲府発の太宰治書簡 初公開
2020(令和2)年7月18日(土)~8月23日(日)

甲府で新婚生活を始めたばかりの太宰が、友人に送った励ましの手紙を是非ご覧ください。

 

太宰治 高田英之助宛書簡(部分) 1939(昭和14)年1月31日(推定)

○展示資料について

太宰治 高田英之助宛書簡 1939(昭和14)年1月31日(推定)

・『太宰治全集』(1998~1999 筑摩書房)に未収録で、初めて公開される新出資料です。

・縦19,5㎝、横116,5㎝の巻紙に、インクで135行(1行20字前後)が書かれた長い手紙です。

・太宰 治(1909~1948 青森県生まれ)は、1938年9月から山梨に滞在し、翌年1月に結婚、甲府で8ヶ月間の新婚生活を送りました。封筒はありませんが、内容等から、新婚生活を始めた甲府市御崎町(現在の朝日5丁目)の借家から出されたものと思われます。この時期の太宰は、心身ともに安定し、「富嶽百景」などの優れた作品を発表しています。



○太宰治(だざい おさむ)と高田英之助(たかだ えいのすけ)について

高田英之助(1911~1991 広島県生まれ)は、太宰と同じく井伏鱒二(いぶせ ますじ)に師事し太宰の結婚の手助けをした人物。毎日新聞甲府支局に記者として赴任し、甲府で知り合った斎藤須美子と結婚しました。しかし、この書簡の頃は、甲府に須美子を残し、大島で病気療養をしていました。太宰は、二人を気の毒に思い、早く一緒に暮らせるようにと励ましました。

書簡では「結婚は、からだに悪いといふのはどうも嘘のやうです。私は、結婚して、顔色もよくなり、食欲大いにすすみ、また、ふとつた。僕もからだは、君と同じで、微熱の恐怖大いにあつたのだが、結婚してみて、その不安、全く解消いたしました」とみずからの充実した結婚生活の様子を伝え、高田の兄の百箇日が済んだら、一日も早く須美子を迎えに来るよう、諭しています。



○開催概要

〈特別展示〉甲府発の太宰治書簡 初公開

会  場:山梨県立文学館 2F 展示室C

会  期:2020(令和2)年7月18日(土)~8月23日(日)

休 館 日:8月10日を除く月曜日

開館時間:午前9時~午後5時(入室は午後4時30分まで)

観 覧 料:常設展観覧料でご覧になれます。

■おうちで山梨県立文学館

おうちで山梨県立文学館





  • バーチャル展示室-文学の森をちょい散歩

    山梨県立文学館では、山梨にゆかりのある樋口一葉、太宰治、芥川龍之介、飯田蛇笏の資料を「バーチャル展示室」でご紹介します。

    指先マークの作品・資料をクリックすると拡大画像と解説が見られます。

    ぜひおうちで作家についてごゆっくりお楽しみください。



















  • 「おうちミュージアム」に参加しました。

 詳しくは以下の画像をクリックしてください。

  

山梨県立文学館は、この度北海道博物館が企画した「おうちミュージアム」の取り組みに参加することになりました。 この企画では、全国のミュージアム同士が手を組み、家で楽しみながら学べるコンテンツを発信しています。 全国のミュージアムがこの企画に参加していますので、訪問してみてください!