展覧会


年間スケジュール

企画展

開館30周年記念企画展 「宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ」
9月21日(土)~11月24日(日)

詩、童話により日本文学史において独自の世界を切り開き、現在も多くの愛読者を持つ宮沢賢治(1896~1933 岩手県花巻市生まれ)。

賢治は37歳の生涯の中、詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』の2冊を刊行しますが、「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」など多くの作品は原稿のまま遺され、歿後に出版されました。

賢治は、故郷岩手を「イーハトーブ」と呼び理想郷として作品の中に描きました。そこには、自身の住む地域や故郷への愛着とともに、すべての生命を尊び共存を目指そうとする賢治の理想が表され、現代の私たちにも問いかける普遍的な世界が創り出されています。

本展では、賢治の遺した詩・童話・手紙などにより、賢治作品の魅力と賢治の掲げた理想のあり様に迫ります。

宮沢賢治 花巻農学校教諭の頃
1924(大正13)年1月
林風舎蔵

宮沢賢治「雨ニモマケズ手帳」  林風舎蔵

この手帳は、賢治歿後、最初の全集を刊行するため遺稿を整理した際、賢治のトランクのポケットから発見された。

【実物展示期間】11月2日(土)~11月15日(金) ☆期間外は精密複製を展示します。


≪関連イベント≫

○講演会

「カムパネルラのスケッチ帖」

日時 9 月21 日(土)午後1:30~3:00

講師 長野まゆみ(作家) 

会場 研修室 

定員 150名 ※聴講無料、要申込

☆申込はコチラから

「宮沢賢治への問い」

日時 10 月5 日(土) 午後1:30~3:00 

講師 赤坂憲雄 (民俗学者・学習院大学教授)

会場 研修室 

定員 150名 ※聴講無料、要申込

☆申込はコチラから

「宮沢賢治の文学的表現行為―〈本統に一切を肯定する〉ために―」

☆10月12日(土)開催の予定でしたが、台風のため実施日程・会場を以下の通り変更いたします。

日時 11 月23 日(土) 午後1:30~3:00

会場 山梨県立美術館・講堂 (文学館向かいの建物です) 

講師 栗原敦(実践女子大学名誉教授)

会場 研修室 

定員 150名 ※聴講無料、要申込

☆申込はコチラから

○講演と演奏

「賢治作品の奏でる音楽」 

日時 11 月3 日(日)開館記念日 午後1:30~3:00 

講師 宮澤和樹 (林風舎代表取締役)

朗読・ピアノ演奏 宮澤やよい

宮沢賢治旧蔵のヴァイオリン演奏 宮澤香帆 

会場  講堂 

定員  500名 ※参加無料、要申込

☆申込はコチラから

○対談

「宮沢賢治 短歌・俳句の世界」

日時 11 月16 日(土)午後1:30~3:00 

講師 石寒太(俳人)・今野寿美(歌人)

進行 三枝昻之(当館館長・歌人)

会場 講堂 

定員 500名 ※参加無料、要申込

☆申込はコチラから

○講座

「資料が語る宮沢賢治 展示のみどころ」 (年間文学講座3)

日時 9 月28 日(土)午後2:00~3:10 

講師 中野和子 (当館学芸員) 

会場 研修室

定員 150名 ※聴講無料、要申込

☆申込はコチラから

○映画会

「風の又三郎」 

原作 宮沢賢治 監督 島耕二 1940年 日活 モノクロ 午後1:30~(97 分) 

日時 9 月23 日(月・祝)

会場 講堂

定員 500名 ※入場無料、申込不要            

*いずれも参加無料

*要申込のイベントは、電話、当館受付、ホームページよりお申し込みください。

○閲覧室資料紹介

「宮沢賢治の世界」

会期 9月20日(金)~ 11月24日(日) 

会場 1階 閲覧室 ※入場無料

宮沢賢治による童話や詩などの著作や、宮沢賢治作品の研究書、宮沢賢治ゆかりの人々に関する資料などを手にとってご覧いただけます。

特設展

開館30周年記念特設展「山と水の文学」
7月13日(土)~8月25日(日)

                                

四季それぞれに豊かな表情を見せ、人をひきつける山。そこに源を発して流れる渓流や、静けさをたたえた湖や沼は、変化に富んだ美しさで私たちを魅了します。

「山と水」をテーマに、詩歌や小説・随筆・紀行文などの文学作品を紹介する展覧会です。               *第4回「山の日」記念全国大会関連事業

         

開館30周年記念特設展「太宰治 生誕110年ー作家をめぐる物語ー」
4月27日(土)~6月23日(日)

御坂(みさか)峠の天下茶屋や甲府の湯村温泉での執筆、甲府市御崎町(みさきちょう 現・朝日5丁目)での新婚生活など、太宰治は山梨と関わりの深い作家です。初めての単行本の出版を切望した様子や、結婚にまつわるエピソード、戦後の活躍など作品をよむだけではわからない太宰治をめぐる物語を紹介します。

☆人気漫画文豪ストレイドッグスの展示コーナーもあります。※グッズなどのノベルティはございません。

 


  だざい おさむ

◎太宰 治   

 



19091948 小説家 青森県生まれ

本名 津島修治(つしま しゅうじ)
「走
メロス」、「人間失格」など、歿後70年を過ぎても多くの作品が読み継がれている昭和を代表する小説家・太宰治。

1938(昭和13)年9月、井伏鱒二の勧めで山梨県南都留郡河口村(現・富士河口湖町)御坂峠の天下茶屋に滞在。甲府市水門町(現・朝日1丁目)の石原家で石原美知子と見合いをし、婚約。11月、甲府市竪町(たつまち 現・朝日5丁目)の寿館に移る。翌年1月から8月末まで甲府市御崎町(現・朝日5丁目)で新婚生活を送り、9月に三鷹に転居後もしばしば甲府に滞在した。1945(昭和20)年4月、水門町(すいもんちょう)の妻の実家に疎開、7月、甲府空襲により石原家が全焼し、甲府市新柳町(しんやなぎまち 現・武田3丁目)の大内勇(おおうち いさむ)方に仮寓の後、青森県金木(かなぎ)の生家に再疎開、終戦を迎えた。

戦後は、「斜陽」、「ヴィヨンの妻」などを発表し、流行作家となるが1948(昭和23)年613日、山崎富栄と玉川上水に入水。同月19日に遺体が発見された

 

【写真】銀座のバー「ルパン」にて 1946(昭和21)年 撮影 林忠彦

 

 


 

【関連事業】

○対談「太宰治・著書と資料をめぐって」 

 講師 安藤宏(東京大学教授)、川島幸希(秀明大学学長)

 日時:2019年6月15日(土)13:30~15:00 

 場所:講堂

 定員:500名 ※要申込、聴講無料

 お申し込みはお電話か当館受付で(ファックス不可)。当館ホームページからもお申し込みできます。

 ☆詳しくはコチラをごらんください。  


○ワークショップ「『富嶽百景』スノードームをつくろう」

  5月11日(土)午後1時30分~3時 

 講師:穂坂優(ハンドメイド作家)

 会場:研修室 対象:小学校以上 定員20名 材料費1個500円 要申込


○映画鑑賞会「真白き富士の嶺」

 5月26日(日)午後1時開場 午後1時30分上映 99分

 原作 太宰治「葉桜と魔笛」 監督 森永健次郎 

 出演 吉永小百合、浜田光夫、芦川いづみほか 日活 1963年

 会場:講堂 定員500名 申込不要 鑑賞無料

※定員を超えた場合、入場をお断りすることがございます。


○年間文学講座3「山梨の文学」第1回「太宰治―甲府での足跡をたどって」 

 6月2日(日)午後2時00分~午後3時10分 

 講師 保坂雅子(当館学芸課長)

 会場:研修室 定員150名 要申込 聴講無料

(年間文学講座3は6月から9月まで3回開講される連続講座です。)

≪お詫びと訂正≫
6/2(日)特設展関連講座(年間文学講座3) 「太宰治―甲府での足跡をたどって」の開催時間について、特設展チラシの表記に誤りがありました。ご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。

【誤】13:30~14:40

【正】14:00~15:10

 
 

※ 要申込のイベントは、お電話か当館受付でお申込みください。対談と講座は

  当館ホームページからも申し込み可能です。ワークショップは材料費がかか 

  ります。

 

○閲覧室資料紹介「太宰治を読む」 

 4月27日(土)~6月23日(日)

 午前9:00~午後7:00まで(土日祝は午後6:00まで) 

 会場:閲覧室 入場無料

 「人間失格」や「斜陽」などの代表的な作品や「富嶽百景」をはじめとする山  梨ゆかりの作品と関連資料を紹介します。資料は手に取ってご覧いただけます

常設展

2019年10月16日(水)~12月1日(日)

常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。2019年は開館30周年を記念し、「近代文学の名作」を直筆の原稿、草稿(下書き)により紹介。

その第5弾として、山本周五郎の「おごそかな渇き」の原稿を展示します。

◎写真: 山本周五郎 「おごそかな渇き」 第8回原稿 「朝日新聞」日曜版 1967(昭和42)年2月26日に掲載

     ※作者の急逝により、この回で最後となった

■ 山本周五郎 やまもと しゅうごろう 1903~1967  

小説家。山梨県大月市初狩生まれ。本名清水三十六(さとむ)。

横浜の小学校を卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込みました。筆名はここに由来しています。1943(昭和18)年「日本婦道記」が第17回直木賞に選ばれましたが、受賞を固辞。読者の評価に重きを置く姿勢を貫きました。代表作に「夏草戦記」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「さぶ」などがあり、映画やテレビドラマとしても上演されました。また、「明和絵暦」「夜明けの辻」「山彦乙女」など故郷甲州を舞台にした作品も執筆しています。庶民の生活と心情に重点をおいた作品は、現在も多くの人に読み継がれています。

■ 「おごそかな渇き」 おごそかなかわき

周五郎最後の作品。「真面目に生きる人の真面目な問いに自分なりにこたえ、慰め、励ましになるような小説..."現代の聖書"を書きたい(朝日新聞記者・門馬義久「『おごそかな渇き』について」より)」との思いから本作を執筆し始めました。亡くなるひと月ほど前の1月8日から「朝日新聞」日曜版に連載されましたが、1967(昭和42)年2月14日、肝硬変と心臓衰弱により仕事場で急逝したため、第8回(2月26日掲載)までで未完となってしまいました。この原稿は「川には魚がいた2」という小題が付いていて、第8回(最後)のものです。

<あらすじ>

小学生の時に大きな手術をした松山隆二青年は、「生きているうちに知ることのできるだけは知っておきたい」という目的で東京を目指していましたが、福井県大野郡山品村で行き倒れになってしまいます。炭焼きで元東京の中学校教師をしていた竹中啓吉・りつ子親子に助けられた松山は、体調が戻ると再び東京に向かいます。途中、家出してきたりつ子が合流し、つかず離れずの関係で旅を続けていくというところで話が終わっています。

令和元年度夏の常設展  期間限定公開  開館30周年記念 近代文学の名作3  芥川龍之介 「或阿呆の一生」
2019年6月4日(火)~ 8月25日(日)

常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。2019年は開館30周年を記念し、「近代文学の名作」を直筆の原稿、草稿(下書き)により紹介。

その第4弾として、山本周五郎の「青べか物語」の原稿を展示します。

◎写真: 山本周五郎 「青ベか物語」原稿 「文藝春秋」1960(昭和35)年11月号に掲載

■ 山本周五郎 やまもと しゅうごろう 1903~1967  

小説家。山梨県大月市初狩生まれ。本名清水三十六(さとむ)。

横浜の小学校を卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込みました。筆名はここに由来しています。1943(昭和18)年「日本婦道記」が第17回直木賞に選ばれましたが、受賞を固辞。読者の評価に重きを置く姿勢を貫きました。代表作に「夏草戦記」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「さぶ」などがあり、映画やテレビドラマとしても上演されました。また、「明和絵暦」「夜明けの辻」「山彦乙女」など故郷甲州を舞台にした作品も執筆しています。庶民の生活と心情に重点をおいた作品は、現在も多くの人に読み継がれています。

■  「青ベか物語」 あおべかものがたり

周五郎は1928(昭和3)年夏に、半年ほど千葉県浦安市に居住しました。この漁師町での生活が「青べか物語」を生むことになりました。「べか」とはべか舟、のりを採るための一人乗りの小舟のことです。「根戸川のもっとも下流にある漁師町」の「浦粕町」に住み着いて「蒸気河岸の先生」と呼ばれた「私」と浦粕の人々との交流・生活を描いた作品です。「文藝春秋」1960(昭和35)年1月号から翌年1月号まで13回連載されました。本作は1961年2月に文藝春秋読者賞に推薦されましたが、周五郎は「つねづね多くの読者諸氏と、各編集部、また批評家諸氏から過分の賞をいただいており、それだけで充分以上に恵まれている」という理由で辞退しました。

この原稿は「毒をのむと苦しい」という小題が付いており、小料理屋「喜世川」の女中栄子が、「私」の家へ上がり込んで、酒を飲みながら心中未遂の顛末(てんまつ)を話すという内容で、B5判の原稿用紙42枚に書かれています。

令和元年度夏の常設展  期間限定公開  開館30周年記念 近代文学の名作3  芥川龍之介 「或阿呆の一生」
2019年6月4日(火)~ 8月25日(日)

 常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。2019年は開館30周年を記念し、「近代文学の名作」を直筆の原稿、草稿(下書き)により紹介。

その第3弾として、芥川龍之介の遺稿「或阿呆の一生」の原稿を展示します。

 

◎写真:  芥川龍之介 「或阿呆の一生」原稿 「改造」1927(昭和2)年10月号掲載

 

 

■ 芥川龍之介 あくたがわ りゅうのすけ 18921927 

 

小説家。東京生まれ。

1916(大正5)年、「鼻」が夏目漱石に賞賛され、文壇に登場。「羅生門」や「芋粥」など古典を材料にした作品から「秋」などの現代小説も試み、大正期を代表する小説家として活躍しました。「我鬼(がき)」や「澄江堂(ちょうこうどう)」の号で俳句も手がけ、高浜虚子や飯田蛇笏から高い評価を得ました。大正の終わり頃から体調を崩し、精神的にも不安定な状態となり、 1927(昭和2)年7月24日、みずから命を絶ちました。

 

■ 「或阿呆の一生」 あるあほうのいっしょう

芥川が亡くなった後、「改造」1895(明治28)年10月号に掲載された小説。 

原稿の一枚目を見ると、表題が、最初は「彼の夢」に「自伝的エスキス」という副題が添えられていたことがわかります。さらに、「彼の夢」を消して「神話」と書き替え、最終的に「或阿呆の一生」となりました。

本作は51章の短編から構成され、主人公の「彼」は芥川自身と考えられています。学生時代(「一 時代」)から、師である夏目漱石との出会い(「十一 夜明け」)、関東大震災(「三十一 大地震」)など、芥川の生涯が年代順に配され、最終章は「敗北」という題で締めくくられています。  

この原稿には、前書きとして友人の久米正雄に宛てた「昭和二年六月二十日」付の私信が付され、そこには「この原稿を特に君に託するのは(略)誰よりも僕を知つてゐると思ふからだ」と記されています。

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