展覧会


展覧会情報

企画展
前田晁 田山花袋 窪田空穂 雑誌「文章世界」を軸に
1997年4月26日(土)~6月29日(日)

開催概要

明治時代最大の出版王国を築いた博文館から、1906(明治39)年発行された「文章世界」は、「早稲田文学」「読売新聞」などと共に、自然主義文学の拠点となった雑誌です。

創刊当初、主宰は田山花袋。山梨県山梨市(旧八幡村)出身の前田晁は、花袋の片腕として「文章世界」の編集に最初から携わり、編集者としての力をフルに発揮し、室生犀星・内田百閒・小林多喜二など多くの文学者が活躍する機会を作りました。

また、二葉亭四迷・国木田独歩・島崎藤村らとの幅広い親交もあり、なかでも「文章世界」創刊号からの有力な協力者、窪田空穂との交友は生涯に及びました。

1925(大正14)年、川合仁・中村星湖らと創設した山人会は現在も活動を続け、山梨県の文化の向上に貢献しています。