展覧会


展覧会情報

企画展 開館十周年記念展Ⅱ
山梨の文学 21世紀へ
1999年10月3日(日)~2000年1月30日(日)

開催概要

 

 

21世紀を目前にしたいま、当館は平成元年の開館から十周年を迎えました。今企画展ではこの十年間に収集した資料を中心に、近世から現代に至る山梨の文学の全貌に迫ります。近代文学に大きな足跡を残した樋口一葉、芥川龍之介、飯田蛇笏。山梨の自然や風土をこよなく愛した井伏鱒二。甲州がまさに再生の地となった太宰治。さらに、中村星湖、中里介山、木々高太郎、山本周五郎、深沢七郎、山崎方代など、山梨出身ゆかりの個性豊かな作家たちを展望します。

また、江戸時代に中央俳壇との交流から活況を呈した甲州の俳諧、明治・大正から昭和にかけて多くの同人誌や新聞文芸欄を生んだ文芸熱の高まり、長きにわたり代表的な俳誌でありつづけた「雲母」の歴史など、県内の物故作家や現在活躍中の作家たちにも光をあてていきます。文学の新しい世紀に向かって、その架橋として。