近代日本の草創期に、逆境の中で数々の名作を残した樋口一葉(1872~1896)。本展では幕末の動乱期に志をもって江戸に出た父母の故郷甲州に光をあてます。山梨を描いた「ゆく雲」草稿のほか、代表作「たけくらべ」原稿や、初展示となる塩山の慈雲寺に建つ「一葉女史碑」の拓本など、約200点の資料で、時を超えて生き続ける一葉の魅力に迫ります。
×