井伏鱒二(1898~1993)と飯田龍太(1920~2007)は、小説と俳句というジャンルをこえてお互いの文芸と人柄に惹かれあい、四十年の長い間、友情を深めました。
山梨の渓谷でヤマメ釣りに興じ、「幸富講」と呼ぶ気の合う仲間との春秋の旅を楽しみました。ふたりが交わした書簡や発表された文章、互いに贈った書画、折々の姿を写した写真などから、心豊かな文芸交流の世界が鮮やかに浮かびあがってきます。
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