常設展示室では、春夏秋冬年4回の展示替えとともに、選りすぐりの資料を期間限定で紹介するコーナーを設けています。
夏の常設展では、山梨の地に親しんだ歌人・与謝野晶子の山梨ゆかりの資料を中心に展示をします。
与謝野晶子 よさのあきこ 1878~1942
現在の大阪府堺市に生まれる。戸籍名は志よう(しょう)。女学校卒業後、家業に従事しながら独学で古典を勉強。与謝野鉄幹(寛)が主宰する雑誌「明星」に短歌を発表し、歌人として出発する。鉄幹と恋に落ち、歌集『みだれ髪』を鳳晶子の名で刊行する。奔放な情熱と官能美を詠んだ歌集として話題になり、石川啄木や北原白秋にも強い影響を与えた。また、短歌のみならず、詩・童話・小説・評論・古典研究など幅広い創作活動も行った。山梨県には鉄幹らとともにたびたび来訪し、上野原市や南巨摩郡富士川町、富士山麓などで短歌を詠む。上野原市の依水荘には晩年の療養先として滞在した。
【会 場】山梨県立文学館 展示室A
【展示期間】2016年6月7日-8月28日
【休館日】月曜日(7月18日は開館いたします)、7月19日(火)
【時間】9:00-17:00(入室は16:30まで)
【観覧料】
常設展 | ||
個人 |
団体(20名以上) |
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一般 |
320円 |
250円 |
大学生 | 210円 | 170円 |
65歳以上の方、障がい者及び介護者、並びに高校生以下の児童・生徒の観覧料は無料です。
県内宿泊者は団体料金となります。
中込家に伝わる晶子筆・土屋義郎画帯(寄託資料)
晶子「自在観」短歌軸装
・晶子「自在観わが倚る岩をおさへたり若き純次も力者の如く」軸装
1933年秋、鉄幹・晶子が、増穂村(現・南巨摩郡富士川町)出身で文化学院講師を務める中込純次らとともに甲府の昇仙峡を訪れた際に、晶子が詠んだ短歌
・寛・晶子「祝詞」原稿
中込純次と角田冨美子の成婚を告げる祝詞
・晶子筆・土屋義郎画帯
土屋義郎は市川三郷町出身の画家
・ 『みだれ髪』初版本