幼少期の記憶や繊細をみずみずしく描いた「幽霊」、東京の精神病院を舞台に個性豊かな登場人物が織りなす長篇小説「楡家の人びと」、みずからの体験を軽妙に語る「どくとるマンボウ」シリーズなど、多彩な作品で多くの読者に愛された北杜夫(きたもりお 本名齋藤宗吉 1927~2011)。齋藤茂吉の次男に生まれ、精神科医をつとめながら作家としてのスタートを切ったその生涯は起伏に富み、私生活の様々な側面が話題を呼びました。本展は、清新な詩情とユーモアをたたえた作品によって現代文学に独自の足跡をのこした北杜夫の魅力を、若き日の山梨との関わりにふれつつ、原稿、書簡、書画など約150点の資料で紹介します。
【会場】山梨県立文学館 展示室C
【会期】2016年9月17日(土)-11月23日(水・祝)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日、11月21日は開館)
【時間】9:00-17:00(入室は16:30まで)
【観覧料】
企画展 |
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個人 |
団体(20名以上) 県内宿泊者割引料金・前売券料金 |
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一般 |
600円 |
480円 |
大学生 | 400円 |
320円 |
前売券は8月23日-9月16日の間に当館受付にて販売いたします。
高校生以下の児童・生徒、県内在住の65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方と介護者1名様は観覧無料です。
11月20日(県民の日)は観覧無料。
展覧会のチラシをPDFでご覧いただけます。
「楡家の人びと(第1回)」原稿「新潮」第59巻 第1号(1962年1月)掲載 世田谷文学館蔵
1986(昭和61)年9月
「昆蟲記 新巻1」ノート
(1945年5月31日~)個人蔵
辻邦生・辻佐保子 斉藤宗吉宛葉書
1956(昭和31)年4月3日消印 個人蔵
【関連イベント】
講演会・トーク・講座は参加無料。
定員になり次第、締め切らせていただきます。
講演会
◎10月1日(土)「どくとるマンボウ家のてんやわんや」齋藤由香(エッセイスト・北杜夫長女)
□講堂 定員500名 13:30-15:00
◎10月30日(日)「北杜夫とどくとるマンボウ、二人で一人」石原千秋(早稲田大学教授)
□講堂(会場は研修室から講堂へ変更になりました)
□定員500名(定員を150名から500名へ拡大しました) 13:30-15:00
トーク
◎11月3日(木・祝)「北杜夫は3人いました-喜美子夫人が語る波乱の50年」齋藤喜美子(北杜夫夫人)
聞き手 三枝昻之(当館館長) □講堂 定員500名 13:30-15:00
講座
◎9月25日(日)「これは必見!展示資料から」保坂雅子(当館学芸課長)
□研修室 定員150名 13:30-14:40
閲覧室資料紹介
◎9月16日(金)-11月23日(水・祝)マンボウ先生の作品たち-北杜夫の世界- □閲覧室 入場無料
北杜夫の小説、エッセイ、関連記事掲載雑誌など約70冊を紹介します。資料は手に取ってご覧いただけます。