【展覧会概要】
名 称: 山梨県立文学館 「新収蔵品展 作家のエピソード」
会 場: 山梨県立文学館
会 期: 2020年1月25日(土)~3月22日(日)
休 館 日: 月曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間: 午前9:00~午後5:00(入室は午後4:30まで)
主 催: 山梨県立文学館
観 覧 無 料
蛇笏は20代のはじめに高浜虚子に師事、芥川は「我鬼(がき)」の俳号で作句し、虚子の主宰する「ホトゝギス」に投句していた。蛇笏は、芥川の句を本人とは知らずにほめて、その後、ふたりは手紙を交わすようになった。
甲運村(こううんむら 現・甲府市和戸町(わどまち))の岩月英男は、進学のため上京した後、かねてより敬愛していた井伏鱒二をしばしば訪れた。また、井伏も甲運村の岩月家を訪れるようになった。 太平洋戦争が激しくなった1944(昭和19)年、井伏は家族とともに岩月家に疎開する。甲府の妻の実家に疎開をしていた太宰治も、たびたび井伏の滞在する岩月家を訪問し、親交を深めていった。
深沢七郎は、山梨県立日川中学校(現日川高等学校)に入学した頃、当時はまだ珍しかったギターを買ってもらい、卒業後、本格的にギターを習い始めた。25歳のとき、はじめてリサイタルを開き、戦後は旅回りのバンドに入っていた時期もあった。1954(昭和27)年、40歳のとき日劇ミュージックホールの正月公演に特別出演し、その後も出演が続いた。小説「楢山節考」デビューし、文壇に登場したのはこの数年後である。
深沢七郎愛用のギター
手前から瑞雲(ずいうん)と古稀(こき)。
ヴァイオリン製作で名高い宮本金八が製作した。
寄託資料