作品の執筆や、日常生活、趣味など、作家が様々な場面で愛用した品から、作家の暮らしや作品に思いを馳せ、作家を身近に感じてもらう展覧会です。 樋口一葉の髪飾り、飯田蛇笏の硯、芥川龍之介の財布、太宰治のノート、深沢七郎のギターなど、作家が愛用した品々を、エピソードや作品とともに紹介します。
◆ みどころ
・樋口一葉の日本髪を飾った髪飾り
・重ねて持ち運びができる飯田蛇笏の句会用の硯
・芥川龍之介の革製財布
・太宰治が甲府空襲で避難するときに持っていたノート
・小説家でありギタリストでもあった深沢七郎が愛用したギター
【開催概要】
名 称: 特設展「作家の愛用品」
会 場: 山梨県立文学館 展示室C
会 期: 2021年4月24日(土)~6月20日(日)
休 館 日: 月曜日(5月3日は開館)、5月6日(木)
開館時間: 9:00~17:00(入室は16:30まで)
主 催: 山梨県立文学館
※新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、展覧会、関連イベントが変更・中止となる場合があります。
【観覧料】
一般:330円(260円)、大学生:220円(170円)
*本展と常設展をご覧いただけます。
*( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
*高校生以下の児童・生徒は無料
*65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
*障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
◆樋口一葉 1872~1896 小説家
髪飾り、筆立て、しおり
私塾萩の舎で和歌や古典文学の素養を身につけ、職業作家になることを目指し、24年の短い生涯で数々の名作を残した。
写真 一葉の使った笄(こうがい)、髪飾り、櫛
◆飯田蛇笏 1885~1962 俳人
硯、落款印、菅笠
句会で使用された硯、高浜虚子とともに旅をしたときに使った菅笠など、句作にまつわる愛用品が残されている。
写真 蛇笏の落款印と句会用の硯
◆芥川龍之介 1892~1927
財布、ペーパーナイフ、旧蔵書
書物、雑誌などの小口を裁断するために使用したペーパーナイフ。芥川は、東京帝国大学の英文科に在籍し、アイルランド文学に傾倒するなど、多くの原書を旧蔵した。
写真 芥川が使用した財布
◆太宰治 1909~1948
「創作年表」ノート、灰皿
「創作年表」ノートは、出版社からの依頼を記し、甲府空襲に遭った時にも持って避難した大切なノート。
写真 太宰治「創作年表」ノート
◆深沢七郎 1914~1987
ギター、「ギター独奏集」レコード
プロのギタリストとして活躍しながら、小説の新人賞に応募し作家デビューを果たした。
写真 深沢七郎愛用のギター「瑞雲」(手前)と「古稀」
バイオリン製作で名高い宮本金八の作。
【関連イベント】
・ワークショップ はんこ彫り(篆刻)をしよう
講 師: 望月煌雅(甲州手彫印章伝統工芸士・一級印章彫刻技能士)
日 時: 5月16日(日)13:30~15:30
会 場: 山梨県立文学館 研修室
募集人数: 20人(小学校4年生以上)
※ 4月13日(火)よりお電話でお申し込みください。
その際、はんこに彫る漢字一字をお聞きします。
先着順で定員になり次第締め切ります。