冬の常設展では、現代の文学界の第一線で活躍する南巨摩郡富士川町出身の小説家・神永学を紹介します。2004(平成16)年のデビュー作『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』浄書原稿ほか、 『怪盗探偵山猫』署名本など約30点を展示します。
■ 神永 学(かみなが まなぶ)
1974(昭和49)年、山梨県南巨摩郡増穂町(みなみこまぐんますほちょう・現在の富士川町)生まれ。山梨県立白根高等学校を経て、日本映画学校(現在の日本映画大学)を卒業後、映画制作会社に就職。その後、一般企業に再就職、この頃から小説を書き始める。自費出版した『赤い隻眼(せきがん)』(2003年 文芸社)が編集者の目にとまり、2004(平成16)年、同作を大幅に改稿し改題した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』(文芸社)でデビュー。約16年かけて完結した「八雲」シリーズのほか、「怪盗探偵山猫」「悪魔と呼ばれた男」などのシリーズ作品が人気を集める。現代ミステリー作品の他に、「浮雲心霊奇譚」「殺生伝」などの時代小説やSF作品「革命のリベリオン」などジャンルにとらわれることなく多岐にわたり執筆。全著作累計が1,000万部を突破した。
■ 主な展示資料
・「心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている」浄書原稿(2017年の当館特設展「作家のデビュー展」のために執筆)
・自費出版した『赤い隻眼』2003年1月 文芸社
・『怪盗探偵山猫 虚像のウロボロス』2013年3月 角川書店 署名本
・『浮雲心霊奇譚』シリーズ 2014年11月~2021年5月 集英社 他
「心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている」浄書原稿
このほか、「飯田蛇笏・飯田龍太記念室」では、冬の俳句の書画を中心に展示します。
樋口一葉、芥川龍之介、太宰治など、山梨出身・ゆかりの作家コーナーの資料を一部入れ替えます。
名 称: 2021(令和3)年度 冬の常設展 期間限定公開コーナー
「山梨の現代作家 神永学」
会 場: 山梨県立文学館 2F 展示室A
会 期: 2021年11月30日(火)~2022年3月6日(日)
休 館 日: 月曜日(1月3日,10日は開館)
12月28日(火)~2022年1月1日(土),4日(火),
2022年 1月11日(火)~18日(火)
開館時間:9:00~17:00(入室は16:30まで)
主 催: 山梨県立文学館