夏・秋の常設展では、山梨県出身の芥川賞作家3名と直木賞作家4人を取り上げて紹介します。受賞作収録の単行本とともに、受賞作原稿や記念の時計などを展示します。
【名称】2022(令和4)年度 夏・秋の常設展 期間限定公開コーナー
「山梨の芥川賞・直木賞作家」
【会場】山梨県立文学館 2F 展示室A
【会期】2022年6月7日(火)~11月30日(水)
【休館日】月曜日
【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)
◇小尾十三 芥川賞受賞記念腕時計
◇李良枝 「由煕」原稿
◇李良枝 芥川賞受賞記念懐中時計
◇保坂和志「この人の閾」色紙
◇木々高太郎 直木賞受賞記念懐中時計
ほか 選考結果発表の「文藝春秋」「オール読物」、受賞作収録単行本 など
木々高太郎の直木賞正賞の懐中時計
李良枝 芥川賞受賞作「由煕(ユヒ)」原稿
同 『由煕(ユヒ)』1989年2月 講談社
装幀 菊地信義
■山梨出身の芥川賞作家 受賞年と受賞作
・小尾十三(おび じゅうぞう 1909~1979 北巨摩郡穂足村〈現 北杜市須玉町〉生まれ)
第19回(1944年上半期)「登攀(とうはん)」
・李良枝(イ・ヤンジ 1955~1992 南都留郡西桂町生まれ)
第100回(1988年下半期)「由煕(ユヒ)」
・保坂和志(ほさか かずし 1956~ 南巨摩郡増穂町〈現 富士川町〉生まれ)
第113回(1995年上半期)「この人の閾(いき)」
■山梨出身の直木賞作家 受賞年と受賞作
・木々高太郎(きぎ たかたろう 1897~1969 西山梨郡山城村〈現 甲府市〉生まれ)
第4回(1936年下半期) 「人生の阿呆」その他
・檀 一雄(だん かずお 1912~1976 南都留郡谷村町〈現 都留市〉生まれ)
第24回(1950年下半期)「真説石川五右衛門」「長恨歌」
・林真理子(はやし まりこ 1954~ 山梨市生まれ)
第94回(1985年下半期)「最終便に間に合えば」「京都まで」
・辻村深月(つじむら みづき 1980~ 笛吹市生まれ)
第147回(2012年上半期)「鍵のない夢を見る」
■芥川龍之介賞・直木三十五賞
芥川龍之介と直木三十五の二人の作家の業績を記念して、1935(昭和10)年、菊池寬が創設した。太平洋戦争中一時中断したが、戦後復活し、2021(令和3)年下半期で166回を数えている。文藝春秋社内におかれる日本文学振興会によって、年2回、選考・賞の授与が行われる。上半期は7月、下半期は1月に選考会と発表が行われる。一般に、芥川賞は純文学の新人賞、直木賞は大衆文学(エンターテイメント)の賞とされている。
【常設展第5室のご案内】
常設展第5室では、山梨県出身・ゆかりの作家をジャンル別に以下の予定で展示します。
4月2日(土)~7月3日(日) 小説・評論・随筆・翻訳・ジャーナリズム・戯曲・脚本・童話・童謡
8月30日(火)~11月30日(水) 詩・短歌・俳句・川柳・漢詩
このほか、「飯田蛇笏・飯田龍太記念室」では、春の俳句の書画を中心に、展示します。 樋口一葉、芥川龍之介、太宰治など、山梨出身・ゆかりの作家コーナーの資料を一部入れ替えます。