太宰治が青森中学校時代に作品を発表した同人誌である「蜃気楼」(当館初展示、全冊揃いでの所蔵は当館のみ)や、学生時代の芥川龍之介が友人とともに手書きで作った回覧雑誌など、作品発表の場となってきた文芸雑誌。一方、現代では若年層を中心にテーマや表現方法など自由に構成する冊子「ZINE(ジン)」の制作が広がっています。近代文学を彩ってきた文芸雑誌や、進化を続ける「ZINE」の現状を第1部、第2部に分けて紹介します。
【名称】特設展「文芸雑誌から
【会場】山梨県立文学館 展示室C
【会期】2022年7月16日(土)~8月28日(日)
【休館日】月曜日(7月18日、8月15日は開館)、7月19日(火)
【開館時間】展示室 9:00~17:00(入室は16:30まで)
閲覧室 9:00~19:00(土・日・祝日は18:00まで)
【観覧料】常設展観覧料でご覧いただけます
一般 330円(260円) 大学生 220円(170円) ※( )内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金です。
高校生以下の児童・生徒、65歳以上の方、障害者手帳をご持参の方、及びその介護をされる方は無料です。
![]() 吉田朝麻 編集「日常茶飯ZINE」vol.0号 2021(令和3)年11月 2021年に静岡県掛川市で開催された「かけがわ茶エンナーレ」の事業の一環として、一般参加者が書いたページを、アーティスト吉田朝麻氏が一冊に編集したZINE。 |
大村梓、『トート』編集部 編集・発行 |
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当館初展示(全冊揃いでの所蔵は当館のみ)
新収蔵資料「蜃気楼」全12冊 一挙公開
太宰治が中学校時代に編集・発行した同人誌
太宰治(本名・津島修治)が青森中学校時代に編集発行人となり刊行した同人誌。級友や弟の礼治らとともに1925(大正14)年11月に創刊し、1927年2月まで通巻12冊を発行した。太宰はほぼ毎号創作を発表し、編集・校正・原稿の取りまとめに至るまで担当した。
![]() 芥川龍之介の回覧雑誌「日の出界」 江東尋常小学校時代に芥川が中心となって自身と級友たちの創作原稿を集め編集、1冊にまとめて回覧し、皆で楽しんだ。芥川の著作に「冒険小説 不思儀」「ウェールカーム」などの作品がある。 |
太宰治(津島修治)編集・発行 |
※関連イベントはワークショップを除き参加無料です。定員になり次第申込を締め切ります。
■ワークショップ「小さな本-ZINE-作り教室」 ※終了しました
【日時】7月23日(土) 第1部 9:30~12:30 第2部 13:30~16:30
【講師】吉田朝麻 【材料費】500円 【会場】研修室 【定員】各部20名まで
■ZINEフェスティバル ※終了しました
【日時】7月24日(日)10:30~14:00 【会場】研修室
様々なZINEの展示や無料配布を行います。※入場無料
■朗読会「作家『太宰治』の誕生と、山梨からの再出発」 ※終了しました
【日時】8月7日(日) 13:30~14:45
【講師】原きよ(朗読家・ナレーター・役者) 【会場】講堂 【定員】150名
7月5日(火)から電話でお申し込みください。先着順で定員になり次第、締め切ります。※入場無料
■閲覧室資料紹介「文芸誌・同人誌いろいろ」
当館所蔵の貴重な文芸誌、県内の高校生、大学生が作成したZINE、様々な同人誌を紹介します。
【会期】7月16日(土)~8月28日(日) 【場所】1階 閲覧室※入場無料