展覧会


展覧会情報

特設展
それぞれの源氏物語
2023年10月28日(土)~12月17日(日)

開催概要

 世界最古の長編小説と言われる「源氏物語」は、後世の文学、美術に多大な影響を与え、時代を超えて人々を惹きつけてきました。本展では、与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴、林真理子など、近代以降、多くの作家が挑んだ「源氏物語」の現代語訳や「源氏物語」をもとにした創作小説などを、その魅力とともに紹介します。

 

【名称】特設展 それぞれの源氏物語

【会場】山梨県立文学館 展示室C

【会期】2023年10月28日(土)~12月17日(日)

【休館日】月曜日、11月21日(火)

     ※11月20日(月)県民の日は開館いたします。

【開館時間】展示室 9:00~17:00(入室は16:30まで)

      閲覧室 9:00~19:00(土・日・祝日は18:00まで)

【観覧料】常設展観覧料でご覧いただけます

 一般 330円(260円) 大学生 220円(170円)

 ※()内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金です。

 ※高校生以下の児童・生徒、65歳以上の方、障害者手帳を

  ご持参の方、およびその介護をされる方は無料です。

 ※11月20日(月)県民の日はどなたでも無料です。

 ※下記リンクより、企画展のチラシ(PDF)をダウンロードできます。

 

おもな展示資料

 

 

与謝野晶子『新訳源氏物語 』
上巻 1912(明治45)年6月7版・中巻 1912(明治45)年7月再版・下巻一 1913(大正2)年8月・ 下巻二 1913(大正2)年11月 金尾文淵堂
装幀・挿絵 中澤弘光
山梨大学附属図書館近代文学文庫蔵

  

樋口一葉 旧蔵書
北村季吟(きぎん)『湖月抄』(こげつしょう)
一葉は中島歌子が主宰する歌塾・萩の舎で歌子に代わって「源氏物語」を講義し、「雨夜の品定め」などを得意とした。「源氏物語」をはじめとする王朝文学は、一葉の初期の小説のモチーフとなった。

 

 

谷崎潤一郎「奥書」原稿
『潤一郎訳源氏物語』巻二十六(1941年7月 中央公論社)収録。
谷崎は1935(昭和10)年9月に「源氏物語」現代語訳にとりかかり『潤一郎訳源氏物語』を刊行するが、時局の影響で削除や改変を強いられた。戦後、全面的に改稿し「新訳」「新々訳」として現代語訳を刊行した。

  

『潤一郎新訳源氏物語』全 12巻
1951年5月~1954年12月 中央公論社
装幀 前田青邨

 

 

円地文子「源氏物語」桐壺 原稿
個人蔵
円地文子(えんちふみこ)は、「源氏物語」現代語訳に5年近くかけて取り組み、全10巻(1971年~1973年 新潮社)を刊行した。序文には「現代の読者に出来るだけ気難かしくない言葉で語りかけたい」とある。

  

林真理子『六条御息所ろくじょうのみやすどころ 源氏がたり』
一、光の章・二、華の章・三、空の章

2010(平成22)年4月・2011年4月・2012年10月 小学館
装幀 木村祐治・金田一亜弥(木村デザイン事務所)
登場人物のひとりである六条御息所を語り手に、「源氏物語」の章立てを大胆に変えて物語を再構築し、大長編恋愛小説を現代によみがえらせた。

 


 

関連イベント

◇講演会『源氏物語』その面白さの秘密

【日時】11月11日(土) 午後1時30分~午後3時
【講師】林 望(作家・国文学者)
【会場】講堂 定員500名 無料
※電話またはホームページの「イベント」欄の申込みフォームからお申込みください。
 先着順で定員になり次第締切となります。

 

◇講演会 樋口一葉の和歌と『源氏物語』

【日時】12月9日(土) 午後1時30分~午後3時
【講師】兵藤 裕己(学習院大学名誉教授)
【会場】講堂 定員250名 無料
※電話またはホームページの「イベント」欄の申込みフォームからお申込みください。
 先着順で定員になり次第締切となります。

 

◇ワークショップ「つまみ細工で梅アクセサリーを作ろう」

【日時】12月17日(日) 午後1時30分~午後3時30分
【講師】飯島 薫(つまみ細工作家)
【会場】研修室 定員20名(小学生以上) 材料費:500円
※11月1日(水)よりお電話でお申込ください。

 


 

閲覧室資料紹介

「平安文学―源氏物語を中心に―」
10月28日(土)~12月17日(日)
「源氏物語」やその周辺資料、解説書などの幅広い資料を紹介します。
資料は手にとってご覧いただけます。入場無料