富士山が世界文化遺産に登録されて10周年を迎えたことを記念し、山梨県立文学館では、富士山に関連する作品を展示いたします。芸術作品の中に描かれる富士山をご覧いただき、改めて富士山への愛着を感じていただきたいと思います。
【名称】2023(令和5)年度 冬の常設展 期間限定公開コーナー
「富士山点描」
【会場】山梨県立文学館 2F 展示室A
【会期】2024年1月27日(土)~3月3日(日)
【休館日】月曜日(2月12日は開館)、2月13日(火)
【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)
古来、多くの芸術家の創作の源となっている富士山。近代の作家たちも、富士山をテーマに多くの作品を発表しています。
芥川龍之介(1892~1927)は、第一高等学校2年生の時に書いた作文に、幼い頃、日本橋の商家から眺めた富士の印象を記しています。太宰治(1909~1948)は、小説「富嶽百景」で「富士には月見草がよく似合ふ」と表現し、その一節は太宰の筆跡により御坂峠の文学碑に刻まれています。この他、俳人の飯田蛇笏(1885~1962)や詩人の草野心平(1903~1988)らの富士山を主題とした作品の原稿や書画などを展示します。
<主な展示作品>
太宰治文学碑のための切貼原稿「富士には月見草がよく似合ふ」、飯田蛇笏「大峯越え春ゆく富士を仰ぎけり」他俳句原稿、草野心平「富士山六題」折帖、武田泰淳「富士」原稿