秋の常設展では、田中冬二(詩人 1894~1980 本名吉之助)と山梨との関わりをテーマに展示します。
冬二は、なつかしい日本の風景や人々の暮らしを愛した詩人です。銀行員として勤める一方、日本各地を旅し、なかでも山梨は長野と並んで好きな県の一つとしてたびたび訪れ、多くの詩を残しました。
今回は、富士北麓の村々を描いた詩「河口村」草稿と「本栖村」色紙、奈良田を舞台にした詩「山郷」草稿、増富温泉と西山温泉を訪れた際の紀行文「山峡二景」草稿(後に「山峡の湯」として串田孫一編『忘れえぬ山』に所収)などを展示します。
詩人 1894~1980 本名吉之助(きちのすけ)福島県生まれ
銀行員として勤務しながら詩作を続け、1929(昭和4)年、第一詩集『青い夜道』を刊行。翌年第二詩集『海の見える石段』を発表し、昭和初期の代表的抒情詩人となる。失われゆく日本の風景や人々の暮らしの記憶を清澄なことばでうたった。山梨にもたびたび足を運び、富士北麓の村々、早川町の奈良田、北杜市の増富温泉等の風景を詩や紀行文に描いた。
【名称】2024(令和6)年度 秋の常設展 期間限定公開コーナー
「生誕130年 田中冬二と山梨」
【会場】山梨県立文学館 2F 展示室A
【会期】2024年8月27日(火)~12月1日(日)
【休館日】月曜日(9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日、24日、10月15日、11月5日
【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)
【観覧料】一般 330円(260円) 大学生 220円(170円)
※()内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料
※65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
※11月20日(水)県民の日はどなたでも無料
田中冬二「山郷(さんきょう)」草稿(寄託資料) |
田中冬二「本栖村(もとすむら)」色紙(寄託資料) |
田中冬二 紀行ノート(寄託資料) |