2025年に新たに収蔵した資料より、樋口一葉・飯田蛇笏・芥川龍之介・村岡花子・山本周五郎・山崎方代・飯田龍太 などの、原稿や手紙、書画などを展示します。作家の創作の現場を直筆資料から想像してみてはいかがでしょうか。
【名称】新収蔵品展 創作の生まれるところ
【会場】山梨県立文学館 展示室C
【会期】2026年1月31日(土)~3月22日(日)
【休館日】月曜日(2月23日は開館)、2月12日(木)、2月24日(火)
【開館時間】展示室 9:00~17:00(入室は16:30まで)
閲覧室 9:00~19:00(土・日・祝日は18:00まで)
【観覧料】観覧無料
※下記リンクより、新収蔵品展のチラシ(PDF)をダウンロードできます。

芥川龍之介
「お律と子等」草稿 寄託資料
「中央公論」1920(大正9)年10・11月号掲載。
「お律と子等」は、メリヤス問屋の後妻お律が十二指腸潰瘍で病床に伏し、亡くなるまでの三日間の家庭の様子を描いた短編小説。
この草稿は、松屋製200字詰原稿用紙7枚にわたり、作品冒頭から途中までが書かれている。発表した文章と比べると、多少表記の違いがあるが、ほぼ同じ内容となっている。
飯田蛇笏
「後山の月甕のごとしはつ昔」 軸装
1945(昭和20)年の作。「はつ昔」を「初昔」として句集『心像』所収。季語は「はつ昔」で季節は新年。「はつ昔」は、過ぎ去った旧年を振り返っていうことば。蛇笏の自邸「山廬」は、母屋の背後に狐川が流れ、その向こうに続く山腹を、「後山」(「ござん」はまたは「こうざん」)と呼んでいた。

村岡花子
「わたしの愛読の作家 山本周五郎先生のこと」原稿
「現代少年文学」№18(1967年6月)掲載。
初めて読んだ周五郎の作品が「日本婦道記」で、それ以後作品を読み続けていること、東北への講演旅行に「日本婦道記」を持って行ったときのエピソードなどを書いた随筆。

山崎方代
「まつ黒くすみたる馬の目の中に釜無川が流れいる」軸装
「流れいる」を「流れている」として「短歌」1975年5月掲載、歌集『こおろぎ』収録。釜無川は長野・山梨の県境から甲府盆地西部を南に流れる。 清水正仁に贈られた書。清水は南アルプス市出身で鎌倉に在住した。1968年に方代と出会い、横浜の田谷にあった方代艸庵をよく訪れ、方代が鎌倉に移り住んでからも交流が続いた。
この他の主な展示予定資料
・樋口一葉 草稿 軸装
・吉田精一旧蔵資料 高村光太郎、井伏鱒二書簡
・飯田龍太「自作について」原稿
・中村星湖「農村教育と藝術」原稿
・第33回やまなし文学賞 新聞連載挿絵原画