展覧会


展覧会情報

夏の常設展 テーマ展示
「津島佑子 歿後10年」
2026年6月2日(火)~8月30日(日)

開催概要

 常設展では、季節ごとの展示替えの際、特設のテーマ展示のコーナーを設けています。
 令和8年度夏のテーマ展示では、歿後10年を迎えた小説家・津島佑子を紹介します。津島佑子は、1947年、津島修治(太宰治)と山梨県立都留高等女学校の教員だった美知子の次女として東京都三鷹市に生まれました。女性の内面世界に迫る初期作品を経て、戦争孤児や少数民族、差別、原発の問題へとテーマを広げ、多くの作品を発表。68歳で亡くなるまで、執筆の情熱が消えることはありませんでした。甲州を舞台に母の生家・石原家をモデルとした代表作「火の山―山猿記」原稿をはじめ、書簡、写真など約20点を展示します。

 

 

■津島佑子

小説家 1947~2016 東京都生まれ
 本名里子さとこ。白百合女子大学在学中より「文藝首都」「三田文学」に作品を発表。結婚、出産、離婚、息子の死、母子家庭や障害を持ち夭折した兄のことなど自分自身の体験をもとに、女性の立場から内面世界に迫る作品を創出し、『葎の母』(1975年)、『光の領分』(1979年)『黙市』(1984年)、『夜の光に追われて』(1986年)などを刊行した。1996年から連載を開始した「火の山 ― 山猿記」は、構想から5年をかけ、母・美知子の実家である石原家をモデルに甲州を舞台とした作品で、三代にわたる一族の人々を描いた。その後も少数民族や原発問題へと視野を広げ、旺盛な執筆力で重厚な作品世界を展開していった。シンポジウムなどでアジアの作家と積極的に交流し、海外に翻訳された作品も多数ある。1977年『草の臥所』で泉鏡花文学賞、1978年 『寵児』で女流文学賞、 1979年『光の領分』で野間文芸新人賞、1983年 「黙市」で川端康成文学賞、 1987年 『夜の光に追われて』 で読売文学賞、1995年『風よ、空駆ける風よ』で伊藤整文学賞、1998年 『火の山―山猿記』で谷崎潤一郎賞及び野間文芸賞、2005年 『ナラ・レポート』 で芸術選奨文部科学大臣賞及び紫式部文学賞、 2012年 『黄金の夢の歌』で毎日芸術賞授賞など。

 

 

【名称】2026(令和8)年度 夏の常設展 テーマ展示

     「津島佑子 歿後10年」

【会場】山梨県立文学館 2F 展示室A

【会期】2026年6月2日(火)~8月30日(日)

【休館日】
月曜日(7月20日、8月10日は開館)、7月21日(火)

【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)

【観覧料】一般 330円(260円) 大学生 220円(170円)

※( )内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金
※大学生は学生証を提示

次の方は無料

※高校生以下の児童・生徒(高校生は学生証を提示)

※65歳以上(年齢が分かるものを提示)

※障害者手帳持参者とその介護者

 

おもな展示資料

 

「火の山―山猿記」原稿
「群像」1996年8月号~1997年8月号

富士山の麓に生きる有森一族の江戸末期から現代に至る物語。2006年に放映されたNHK連続テレビ小説「純情きらり」の原案となった。

 

 

 

「狩りの時代」ワープロ原稿 

 絶筆となった長編小説。2016年2月18日の逝去直前まで手が加えられた。「文學界」2016年8月号に第1章から第4章までを掲載。全9章を収録した単行本を同年8月に文藝春秋より刊行。

 

 

この他の展示資料より
大学時代に中心になって創刊した同人誌
北杜夫宛 津島佑子書簡
「夜の光に追われて」、「笑いオオカミ」、「うつほ物語」原稿
など約20点

 

常設展ではこのほか、樋口一葉、芥川龍之介、山本周五郎、深沢七郎、山崎方代コーナーなどの資料を一部入れ替えます。飯田蛇笏・飯田龍太記念室では、夏の俳句の書を中心にご覧いただけます。