1896(明治29)年、樋口一葉が24歳で亡くなってから130年。
一葉が暮らし、作品に描いた明治の家を訪ねてみませんか。
本展は、檜細工師三浦宏が、二十分の一の縮尺で制作した一葉の本郷丸山福山町の家や小説「大つごもり」と「にごりえ」の舞台、あわせて3棟の模型と共に、田所美惠子がその内部を自作のカメラで撮影したモノクロプリントの針穴写真約40点を展示します。一葉が暮らし描いた明治の家のたたずまいと人々の暮らしの様子が立体的に立ち上がってくる展覧会です。
【名称】特設展 一葉さん、おじゃまします~模型と写真で再現する樋口一葉の世界~
【会場】山梨県立文学館
【会期】2026年10月10日(土)~12月13日(日)
【休館日】月曜日(10月12日、11月23日は開館)、10月13日(火)、11月24日(火)
【開館時間】展示室 9:00~17:00(入室は16:30まで)
閲覧室 9:00~19:00(土・日・祝日は18:00まで)
【観覧料】一般 330円(260円)、大学生 220円(170円) ※大学生は学生証を提示
※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
次の方は無料
・高校生以下の児童・生徒(高校生は学生証を提示)
・65歳以上(年齢が分かるものを提示)
・障害者とその介護者(障害者手帳を提示)
※11月20日(金)山梨県民の日はどなたでも観覧無料
※下記リンクより、展覧会のチラシ(PDF)をダウンロードできます。
1.細部まで作り込まれた一葉ゆかりの建物
樋口一葉を敬愛する檜細工師の三浦宏が制作した模型3棟は、木戸や障子をはじめ、室内の調度品までが再現されています。
・終の棲家となった本郷丸山福山町の家。数々の名作を生んだ文机が置かれた室内。
・「大つごもり」の主人公お峯の奉公先・山村家。手桶や下駄が散乱する台所やお金の入った懸け硯が置かれた
座敷を再現。
・「にごりえ」の舞台銘酒屋・菊の井。三味線や徳利、煙草盆などの調度品が揃う。
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「にごりえ」の舞台となった銘酒屋・菊の井 横幅約80㎝ |
2.針穴写真約40点のオリジナルプリントを展示(四つ切サイズ以上)
モノクロ写真が表現する豊かな色調によって、奥行きのある世界が広がります。
・田所美惠子が、手作りの針穴写真機で模型の内部や外観を撮影。
絆創膏の缶に小さな穴を開け、そこに取り付けたマグネットのシャッターを開け閉めして撮影する仕組み。
この他、「たけくらべ」、「大つごもり」、「にごりえ」未定稿など一葉の自筆資料や愛用品などを展示します。
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「大つごもり」の主人公お峯(みね)の奉公先山村家の台所 |
3.講演会やギャラリートーク、ワークショップなどの関連イベントも開催
・田所美惠子が針穴写真の魅力と撮影方法を語る講演会
・制作者である三浦宏の長女三浦佳子氏が、展示室の模型の前で、その技法や工夫した点などを解説するギャラ
リートークなど
模型
檜細工師:三浦宏(1926~2019)
東京浅草生まれ。祖父、父の技術を継承し、風呂桶制作のかたわら、江戸期の家屋や生活道具などを職人としての経験と時代考証に基づき再現。十分の一、二十分の一の縮尺で制作された作品は内部の調度品まで事細やかに表現され、人々の気配まで感じられる。
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「にごりえ」の舞台となった銘酒屋・菊の井 横幅約80㎝ |
一葉の本郷丸山福山町の家の模型の室内に置かれた調度品 |
針穴写真
針穴写真家:田所美惠子
東京生まれ。日本女子大学文学部英文学科卒業。1990年に渡仏。シャロン・スュール・ソーヌ市立ニセフォール・ニエプス美術館で針穴写真を学ぶ。以後、日本とフランスで展覧会、講演会やワークショップを多数開催。様々な媒体を通じ針穴写真の普及に努める。2005年に日本針穴写真協会を設立し、2006年から同協会会長。著書に『針穴のパリ』(2006年 河出書房新社)、共著に『一葉に逢いたくて』(2007年 河出書房新社)など。
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菊の井の模型に手作りの針穴写真機(絆創膏の |
田所美惠子が手作りの針穴写真機で撮影した菊の井の内部 |
関連イベント ※いずれも参加無料(10月25日をのぞく)
※電話または当館ホームページの「イベント」欄申込みフォームからお申し込みください。
(ギャラリートークと年間文学講座はお電話のみの受付です)
※先着順で定員になり次第締め切りとなります。
▶講演会「針穴写真 ― 先祖返りの写真術 ―」
【日時】10月17日(土) 13:30~15:00
【講師】田所美惠子(針穴写真家)
【会場】研修室(定員70名)
▶ギャラリートーク 三浦宏の模型制作について展示会場で解説します
【日時】11月8日(日) 午前の部 10:30~11:00 午後の部 13:30~14:00
【解説】三浦佳子(三浦宏長女)
【会場】展示室C
【定員】各回10名 ※電話のみの申込となります。
▶ワークショップ かな文字で書く 樋口一葉 ※満席のため申込み締切
【日時】10月18日(日) 午前の部 10:00~11:30 午後の部 13:30~15:00
【講師】天野白汀(書家)
【会場】茶室素心菴
【定員】各回10名 ※文学館でも用意しますが、かな用の筆がある場合はお持ちください。
▶ワークショップ つまみ細工で桜アクセサリーを作ろう ※満席のため申込み締切
【日時】10月25日(日) 13:30~15:30
【講師】飯島薫(つまみ細工作家)
【会場】研修室
【定員】20名(小学生以上) 材料費:500円
▶年間文学講座3 樋口一葉の住んだ家と物語の家
【日時】11月1日(日) 14:00~15:10
【講師】保坂雅子(当館学芸員)
【会場】研修室
【定員】70名
▶閲覧室資料紹介「樋口一葉の時代を楽しむ」
資料は手にとってご覧いただけます。入場無料、申込み不要
【会期】10月9日(金)~12月24日(木)
【開室時間】9:00~19:00(土日祝は18:00まで)
【会場】1階閲覧室