展覧会


展覧会情報

秋の常設展 テーマ展示
「芦澤一洋 歿後30年」
2026年9月1日(火)~11月29日(日)

開催概要

 常設展では、季節ごとの展示替えの際、特設のテーマ展示のコーナーを設けています。
 令和8年度秋のテーマ展示では、歿後30年を迎える芦澤一洋(あしざわ かずひろ)を取り上げます。山梨県南巨摩郡鰍沢町(現 富士川町)出身の芦澤一洋(1938~1996)は、アウトドアライターとして多くの著作を通じ、バックパッキングやフライフィッシングの技術、魅力を日本に紹介した草分け的存在です。広く、日本、海外の文学や音楽、映画を愛し、自然と人間の共生の大切さを語り続けた芦澤一洋の仕事を紹介します。
 館蔵資料に加え、芦澤家の協力を得て、著書・翻訳書、旧蔵書、取材ノート、原稿、愛用の釣り道具など、約30点余りを展示します。

 

 

アメリカ ヘンリーズフォーク川ラストチャンスにて
1993年7月13日 撮影:中村好行

 

芦澤一洋あしざわかずひろ

アウトドアライター、エッセイスト 1938~1996 山梨県南巨摩郡鰍沢町(現 富士川町)生まれ
 早稲田大学文学部美術史学科卒業後、フリーのグラフィックデザイナーとして「平凡パンチ」「山と渓谷」などのレイアウトを担当。少年期に故郷の鰍沢で親しんだ釣りの旅を、アメリカ、アラスカ、カナダへと広げ、フライフィッシング(西洋式毛鉤釣)に魅了された。1960年代半ばからアメリカで広まったバックパッキングの思想とスタイル(大型のリュックサック〈バックパック〉にキャンプ道具一式を詰め、自然の中を自身の足で歩く。自然に負荷をかけず共生することを理想とする)を日本に紹介した『バックパッキング入門』(1976年 山と溪谷社)や、コリン・フィッチャー原作『遊歩大全』(1978年 森林書房)の翻訳を皮切りに、『自然とつきあう五十章』『西洋毛鉤鱒釣師譚』『フライフィッシング全書』『アーバン・アウトドア・ライフ』『山女魚里の釣り』等、数々のアウトドア・ライフ、フライフィッシングに関わる著作を執筆。晩年の随想集『アーヴィングを読んだ日』は、19世紀のアメリカの作家、ワシントン・アーヴィングの『スケッチ・ブック』から空想を広げ、日本のアウトドア・ライフの先駆者として取り上げた、宮崎湖処子、野澤一、大町桂月、水野葉舟、秋山秋紅蓼、野尻抱影、小島烏水、吉田絃二郎、中村星湖の生涯と文学を、自身の少年期の記憶を重ねて詩情豊かに描いている。歿後30年経った今日も、その著作は、多くのファンに愛されている。

 

 

【名称】2026(令和8)年度 秋の常設展 テーマ展示

     「芦澤一洋 歿後30年」

【会場】山梨県立文学館 2F 展示室A

【会期】2026年9月1日(火)~11月29日(日)

【休館日】
月曜日(9月21日、10月12日、11月23日は除く)、9月24日(木)、10月13日(火)、11月24日(火)

【開館時間】9:00~17:00(入室は16:30まで)

【観覧料】一般 330円(260円) 大学生 220円(170円)

※( )内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金
※大学生は学生証を提示

次の方は無料

※高校生以下の児童・生徒(高校生は学生証を提示)

※65歳以上(年齢が分かるものを提示)

※障害者手帳持参者とその介護者

※11月20日(金)山梨県民の日はどなたでも観覧無料

 

おもな展示資料

 

『アーヴィングを読んだ日』
(1994年 小沢書店) 館蔵

 

 

『アーヴィングを読んだ日』執筆のための構想・取材ノート

 

 

愛用の釣り道具 個人蔵

 

 

この他の展示資料(一部)
・『山女魚里の釣り』原稿
・「アウトドアズマンのモノ遍歴 ルーペ付携帯時計」原稿
・旧蔵本  コリン・フレッチャー『The Complete Walker』(1972 Alfred A. Knopf)
      芦澤一洋訳 『遊歩大全』上下(1978年 森林書房)
・愛用のリュックサック、オリジナルベスト、ハット

 

常設展ではこのほか、樋口一葉、芥川龍之介、山本周五郎、深沢七郎、山崎方代コーナーなどの資料を一部入れ替えます。飯田蛇笏・飯田龍太記念室では、秋の俳句の書を中心にご覧いただけます。