深沢七郎(1914~1987)は、山梨県笛吹市石和町市部に生まれ、42歳の時に、姥捨て伝説に取材した「楢山節考」で中央公論新人賞を受賞、その後も「笛吹川」「東京のプリンスたち」「みちのくの人形たち」などを発表し、異色の作家として注目されました。ギタリストとしても活躍した深沢七郎の作品には音楽がさまざまな形で影響を与えています。「ギターを弾くことは病むことと同じだと私は思う。どう抵抗しても弾くことはやめられない。(略)小説を書くことも、また、病気だと思う。」と語る深沢七郎の起伏に富んだ生涯と作品の世界を紹介します。